論文紹介announcement
下顎大臼歯の根管治療で、下顎神経を損傷することはありますか?
A: はい、歯の根の先端が顎の神経に近いことがあり、治療中に神経を刺激するとしびれを感じることがあります。
実際に、CBCT画像を使用して、下の奥歯の歯の根と顎の神経との距離を調べた研究があります。その結果、9202本の歯のうち、165本 (1.79%) が顎の神経に触れているか、それに近接していました。特に、第二の奥歯や女性の方がこのリスクが高いです。
この原因として、治療時に使われる洗浄液や材料の溢れ、治療の過程での過度な操作などが考えられます。実際、しびれや感じる力の低下が1年半続いたり、最悪の場合、永久的な障害が生じた報告もあります。
また、女性の方が顎の骨が小さく、歯の根と神経の距離が短いことが多いため、女性は特に注意が必要です。
したがって、特に第二の奥歯の治療を行う場合、歯の根の位置や神経との距離を事前にCBCTで確認し、治療時に神経を刺激しないよう最善の注意を払うことが大切です。
引用元:エンド治療Q&A2022_臨床判断のためのエビデンスブック
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