photo

ブログblog

歯周病はなぜ再発するのか?東京の専門医が語る治療後の注意点

こんにちは。代官山WADA歯科・矯正歯科です。

 

「歯周病治療を終えたばかりなのに、数ヶ月後にまた歯ぐきが腫れてきた」「治療後はしばらく調子がよかったのに、また歯ぐきから出血している気がする」――そんなお悩みを抱えていませんか?

 

実は歯周病という病気は、“再発しやすい”という特徴を持つ慢性疾患です。虫歯のように削って詰めればすぐに完了するものとは異なり、歯ぐきの奥深くに潜む細菌を完全に排除するのは非常に難しく、日々のセルフケアや歯科医院での定期的な管理が何よりも重要となります。

 

今回は、なぜ歯周病が再発するのか、その背後にあるメカニズムや生活習慣との関係、そして再発を防ぐための歯科医院でのサポート体制までを、専門医の視点からわかりやすく解説いたします。

 

目次

1. 歯周病は「完治」ではなく「管理」する病気
2. なぜ再発する?歯周病の厄介なメカニズム
3. 日常に潜む再発のリスク要因
4. 再発を防ぐために必要なセルフケアの質とは?
5. 歯科医院での「継続管理」が未来を守る
6. 代官山WADA歯科・矯正歯科の取り組み
7. まとめ:再発リスクに備えた“未来志向の歯科診療”を

 

1. 歯周病は「完治」ではなく「管理」する病気

歯周病は、歯と歯ぐきの間に細菌が侵入し、炎症や膿、歯槽骨の吸収といった問題を引き起こす疾患です。しかも、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはすでに歯の周囲組織に深刻なダメージが及んでいるケースも少なくありません。

一度進行した歯周病では、失った歯槽骨や歯肉は自然には戻らないという性質があります。そのため、治療の目的は「完治」ではなく「進行を止めて良好な状態を維持すること」にあります。

つまり、歯周病治療は“ゴール”ではなく“スタート”であり、治療後のセルフケアとメンテナンスによって、その状態を長くキープできるかどうかが問われるのです。

 

2. なぜ再発する?歯周病の厄介なメカニズム

歯周病が再発しやすい最大の理由は、原因菌が常在菌として口の中に生き続けていることにあります。
歯周病の原因となる嫌気性菌は、酸素の少ない歯周ポケットに潜み、時間をかけて歯肉や歯槽骨を蝕んでいきます。

一時的に歯石やプラークを除去して炎症を抑えても、日々のケアが甘くなればすぐに菌が繁殖し、以前よりも早いペースで症状が再発してしまうのです。

特に再発しやすいのは、歯並びが複雑な部分や、歯周ポケットが深く治療しきれなかった部位、あるいは以前と同じように磨き残しが多い場所です。こうした部位では、少しの油断が歯周組織の炎症を再燃させてしまいます。

 

3. 日常に潜む再発のリスク要因

歯周病の再発を招くのは、細菌だけが原因ではありません。
むしろ、患者さま自身の日常の過ごし方や生活習慣の中に、多くの再発リスクが潜んでいます。

・毎日の歯磨きが自己流になっている
・フロスや歯間ブラシを使用していない
・長時間労働・不規則な生活・ストレスなどで免疫力が低下している

これらの要因が重なることで、口腔内の抵抗力が下がり、知らぬ間に再発のリスクが高まってしまいます。

 

4. 再発を防ぐために必要なセルフケアの質とは?

歯周病を再発させないためには、治療後のセルフケアをいかに質の高いものにするかが重要です。
ただ歯を磨けばよいというものではなく、「どのように磨くか」「どこを意識して磨くか」が問われます。

・歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨く
・歯並びに合わせて歯間ブラシやフロスを活用する
・就寝前のブラッシングを徹底する

このような日々のケアを続けることで、歯周病の再発リスクを大きく下げることができます。

 

5. 歯科医院での「継続管理」が未来を守る

セルフケアには限界があるため、歯科医院での定期的なプロケアが欠かせません。

・歯科衛生士によるスケーリングやポケット内洗浄
・歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを定期的にチェック
・記録に基づいた変化の確認とアドバイス

こうした継続的な管理が、歯周病の再発を防ぎ、長く歯を守るカギとなります。

 

6. 代官山WADA歯科・矯正歯科の取り組み

当院では、「再発させない治療の継続」を重視し、治療後の予防ケアにも力を入れた診療体制を整えています。

・患者さまごとにリスク評価を実施し、個別にメンテナンススケジュールを作成
・担当歯科衛生士による継続的なフォロー体制
・必要に応じた矯正・補綴などの連携治療で“再発しにくい環境”を構築

単に治療を行うだけでなく、「再発を防ぐ環境」を患者さまと一緒に作ることを大切にしています。

 

7. まとめ:再発リスクに備えた“未来志向の歯科診療”を

歯周病は、完治を目指す病気ではなく、“いかに再発させずに付き合っていくか”が問われる病気です。
だからこそ、治療が終わってからが本当の意味でのスタートなのです。

「最近また出血が気になってきた」「前より歯ぐきが下がってきたかも」と感じることがあれば、それは再発のサインかもしれません。
そんなときこそ、早めのチェックと適切な対応が、歯を守るための最大の武器になります。

代官山WADA歯科・矯正歯科では、患者さまのライフスタイルやお悩みに寄り添いながら、再発しない環境をともに作っていくことを大切にしています。
どうぞお気軽にご相談ください。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

渋谷区代官山T-SITE内の残すことを追求した歯医者・歯科

代官山WADA歯科・矯正歯科

住所:東京都渋谷区猿楽町16-15

TEL:050-3188-8587

代官山WADA歯科・矯正歯科

photo

CONTACTお問い合わせ

  • 050-3188-8587
  • WEB予約
  • アクセス