testmenu
根尖病変は心血管疾患に影響を与えますか?
【根尖病変と健康に関する調査】
根尖周囲の炎症と血液の状態
根尖の周りの組織が長期的に炎症を起こしていると、血液中の炎症を示す物質が増加することがわかっています。
心血管疾患と根尖病変の関連性の調査
23,301人の患者のデータを基に、心臓や血管の病気と根尖病変との関連を研究しました。結果、高血圧や心筋梗塞、脳の血管の障害などの病気が、根尖病変と関連があることが明らかになりました。また、根尖病変を持つ患者の唾液には、高血圧に関係する遺伝子の変異が見られることがわかりました。
若年者の根尖病変と炎症マーカー
18~40歳の患者で、根尖病変の有無と血液中の炎症を示す物質の関係を研究しました。3mm以上の根尖病変がある患者では、炎症関連の物質の量が血液中で増加していることがわかりました。
根管治療後の変化について
根尖病変のある患者が根管治療を受けると、心臓や血管の病気に関連する炎症の指標が、治療前よりも12カ月後には減少することが確認されました。
【歴史的な背景と今後の見通し】
1901年、William Hunterは歯の感染が体の他の病気の原因になるという考えを提案しました。このため、長い間、根尖病変がある歯は抜くのが最善だとされていました。しかし、後になって、細菌学の進歩と新しい治療技術のおかげで、根尖病変は治療できるものと考えられるようになりました。
現在、病気の原因となる細菌を除去する治療が重視されています。ただ、炎症が歯や歯の根の深い部分に及んでいる場合、それが体全体の血液循環に影響を及ぼす可能性があります。このため、今後は更に詳しい研究が期待されます。
引用元:エンド治療Q&A2022_臨床判断のためのエビデンスブック
東京都の歯を残す事を追求した精密根管治療専門
『代官山WADA歯科・矯正歯科』
東京都渋谷区猿楽町16-15
患者さま専用: 050-3188-8587
RECENT POSTS最近の投稿
ARCHIVE月別アーカイブ
-
2024年 (31)
-
2023年 (42)
-
2022年 (36)
-
2020年 (1)